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2011年02月

「沈夫人の料理人」(深巳琳子)の猫耳朶

猫耳朶

「沈夫人の料理人」(深巳琳子/小学館)2巻より「沈夫人の料理店」の2巻が出たばかりですが(今回で最終刊なんですね、寂しい…)、久々に「料理人」のほうから、猫耳朶を作ってみました。“マアアルトゥオ”と発音するらしい。

「猫の耳たぶ型の麺」という意味のとおり、猫耳っぽい形がキュートな中華パスタ。日本ではあまり馴染みがないですが、中国ではわりと定番の料理のようです。
※【コマ引用】「沈夫人の料理人」(深巳琳子)2巻より

「沈夫人の料理人」(深巳琳子/小学館)2巻より李三のもとに突如押しかけてきた兄・李大は、グータラながら麺料理については超一流。それを知った沈夫人は、ぜひ彼が作った麺を食べてみたい、と命じます。が、李大は面倒くさがり、内緒で代わりに李三に料理を押しつけることに。

「猫耳」なら、お前でも作れる――という李大のセリフからも、麺料理のなかでは簡単な部類になるよう。確かに作り方を見ると、特別な道具もテクニックもいらないし、意外と素人でも挑戦しやすそうです。
※【コマ引用】「沈夫人の料理人」(深巳琳子)2巻より


P1190680.jpg P1190673.jpg
作り方:
小麦粉にぬるま湯を少しずつ加え、表面がなめらかになるまでよくこねます。
(※作中の分量は結構多くなるようなので、少なめに作りました)

P1190681.jpg P1190683.jpg
麺棒で厚さ1cm程度にのばし、さいの目状に包丁で切ります。
四角く切った生地をひとつひとつ、親指でまな板に押しつけるように、対角線の方向にのばします。

P1190685.jpgこんな感じ。猫の耳、というより理科で習ったヘモグロビンを思い出す……。


P1190690.jpg P1190693.jpg
お次は具材。鶏肉、エビ、ナマコ、タケノコを、それぞれさいの目状に切ります。
ナマコ、調理するの初めてだけど、すごい凶悪な形状ですよねコレ……。これ持ってる時に強盗に鉢合わせしたら、武器にして戦えそう。

P1190686.jpg P1190694.jpg
猫耳は沸騰した湯で1?2分ほど茹で、その後中華鍋で炒めて塩を振っておきます。

P1190695.jpg別に具材を炒め、塩、醤油、コショウで味付けして別皿に取っておきます。

P1190697.jpg熱した中華鍋に新しく油を入れ、強火で炒り卵を作り、猫耳と具材を入れてさっと炒めあわせて完成。


クルンと丸まった麺は、言われてみれば猫の耳っぽい。
猫耳朶
食べた感想:
猫耳パスタはモチモチした弾力があって、まさに中華ニョッキという印象。タケノコやエビ、ナマコ(火を通すとキノコっぽくなるのね)とあわせると、それぞれ個性ある食感が楽しい。
クセがないので、和食や洋食にアレンジしてもいけそう。スープに浮かべてもよさそうだし、なんでもっとメジャーにならないんだろう、というくらい食べやすい美味しさでした。

そして、猫のように美しく気まぐれな沈夫人がこれを食べるシーンは、いつもに増してちょっと官能的だなあ、と思うのでした。

409185494X沈夫人の料理人 2 (ビッグコミックス)
深巳 琳子
小学館 2004-05-28

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「Heaven?」(佐々木倫子)のフライドチキンの和風あんかけ

フライドチキンの和風あんかけ

佐々木倫子先生作品から、無理矢理作ってみる第二弾。
「Heaven?」はフランス料理店が舞台のコメディですが、料理が目立つエピソードはあまりありません。レストランを「食」ではなく、「サービス」の方から掘り下げた内容は、ほかのグルメ漫画とはまた違った面白さです。

「Heaven?」(佐々木倫子/小学館)2巻より佐々木先生作品につきものなのが、場をかきみだす強烈な傍若無人キャラと、翻弄される沈着冷静キャラ。「動物のお医者さん」でいえば、前者が漆原教授、後者がハムテル。「Heaven?」では、無理難題とワガママでスタッフを翻弄する黒須オーナーと、名前のとおり、すべてを諦「観」している伊賀君が、その関係でしょうか。

※【コマ引用】「Heaven?」(佐々木倫子/小学館)2巻より
2巻には、黒須オーナーが自ら料理を作るエピソードが登場します。店のまかないを「ワンパターン」と文句を言ったことから、一週間の期間限定でまかないの調理を任されることになった黒須嬢。店の高級食材を勝手に使ったり好き勝手やりつつも、周囲の予想に反して数日を乗り切ります。

4日目のまかないとして登場したのが、「フライドチキンの和風あんかけ」。

「Heaven?」(佐々木倫子/小学館)2巻より※【コマ引用】「Heaven?」(佐々木倫子/小学館)2巻より
スタッフの感想は、「フライドチキンの洋風スパイスと和風のタレがなんともいえず…合わない!まずい!」と大不評。小澤シェフにいたっては「センスと味覚が破壊される…」とすごい酷評。

なぜ鶏の唐揚げでなく、わざわざフライドチキンを…? と伊賀君が黒須オーナーに聞きますが、実は家の冷凍庫に眠っていた、半年以上前のフライドチキンを持ってきた…というオチでした。この前日のまかない「三種のカボチャのポタージュ」も、同じく冷凍庫の発掘品。黒須オーナーの冷凍庫、どんだけ魔境なんだ。

フライドチキンといえば、「パラダイス・カフェ」の親子丼の再現でも使いましたが、この時余ったのを冷凍してたのです。しかもちょうど半年モノ。…というか、完璧に存在を忘れてました。うちの冷凍庫も魔境です…。

半年前のフライドチキンこれが半年モノのフライドチキン。冷凍庫の奥底に眠ってたので、なんか霜とか降ってるし、いかにもまずそう。
家人に食べさせるのはさすがにかわいそうなので、買ったばかりのチキンも用意しました。

揚げなおすチキンは、霜を取って片栗粉を軽くはたき、カラっと火が通るまで揚げ直します。

和風あん和風あんは、出汁の中にスライスした椎茸、ネギ、玉ねぎを入れて煮立たせ、みりん、醤油で味付け。仕上げに水溶き片栗粉を入れて、トロミをつけます。


揚げ直したチキンに、あんをかけて完成。副菜は小松菜のおひたしです。
手前の脚部分は買ったばかりの新鮮チキン、奥が半年冷凍チキン。
フライドチキンの和風あんかけ

フライドチキンの和風あんかけ食べた感想:
作中でボロカスに言われていたので、結構覚悟してたのですが、意外なことに結構ウマイです!
和風あんと一緒に食べると、独特のスパイスの味も気にならないというか、ご飯のおかずとして普通にいけます。ただ、食べにくいのはやっぱり難点……。箸だと辛いので、時々手で持ってかじりつつ、ご飯も食べるという、よくわからない食事スタイルに。骨なしチキンだと、このへん解決できるかなー。

フライドチキンはよっぽど漫画家さんに愛されているのか、「サンレッド」のヴァンプ将軍レシピにも、フライドチキンのシチューが登場します。これもいずれ作りたいなー(普通に食べようよ)。


4091875025Heaven?―ご苦楽レストラン (2) (ビッグコミックス)
佐々木 倫子
小学館 2005-01

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「にがくてあまい」(小林ユミヲ)の油あげ入り野菜餃子

油あげ入り野菜餃子

「にがくてあまい」(小林ユミヲ/マッグガーデン)1巻より先月、2巻が出た「にがくてあまい」ですが、1巻を読み返してたらどうしても餃子が食べたくなっちゃったので、こちらに挑戦。
※【コマ引用】「にがくてあまい」(小林ユミヲ/マッグガーデン)1巻より

ケンカ別れした親と仲直りするため、久々に実家に帰省したマキ……と、それに付いてきたゲイの同居人・渚。脱サラして有機農家となったマキの父が作る野菜に、渚は惚れ込んでるのですが、父本人にもなぜか一目惚れ。

ヨコシマな気持ちを抱きつつ、マキ父と渚が二人で協力して作ったのがこの餃子。肉は使っておらず、具は野菜と油揚げ、干し椎茸のみ。さらに皮も手作り、と手の込んだ一品です。

餃子は何度か作ったことあるけど、皮から作るのは初めて。ちょっとあこがれてたのです。作中だけでなく、巻末に詳しいレシピがあるので安心だ。

生地作り方:
強力粉と薄力粉をふるい、塩ひとつまみと一緒にボウルに入れ、ぬるま湯を少しずつ入れながら、生地をまとめます。耳たぶの硬さくらい。

生地をまとめる 生地を等分
生地を棒状にしてラップでくるみ、30分寝かせる。これをさらに伸ばして10等分に包丁で切ります。

のばす 「にがくてあまい」(小林ユミヲ/マッグガーデン)1巻より
麺棒で丸く伸ばします。このとき、中央を厚め・外側が薄くなるようにすると、仕上がりの食感がよくなるらしい。なるほどー。
※【コマ引用】「にがくてあまい」(小林ユミヲ/マッグガーデン)1巻より

餃子の皮なんとか、数十枚の皮が出来ました。つい積み上げちゃったけど、こうすると下の方の皮がくっついちゃうので、おすすめしませんorz

しかし、ここまでくるのに2時間くらいかかってヘトヘトに(そして夕飯のメドが立たない…)。渚のように手際よく、というわけはいきませんな。

具 包む
気を取り直して、餡作り。ニラとキャベツはみじん切りして塩もみし、10分置いてからよく絞る。戻した干し椎茸、油抜きした油あげ、ねぎ、しょうがをみじん切りしたもの、醤油、ごま油、酒、水で溶いた本葛粉と一緒に、ボウルでよく混ぜます。

包み終わった餃子 焼く
これを皮で包んで、フライパンで焼きます。熱湯で蒸し焼きにしてから、強火で焼き上げパリっと。

ちょっと焦げが強すぎる仕上がりになっちゃいましたが……。
油あげ入り野菜餃子

中を割るとこんな感じ。
中身
食べた感想:
はじめての手作り皮は、生地の伸ばし方に一工夫あったおかげで、ヒダの部分はパリパリ、底の部分はモチモチでなかなか美味しい。お肉は一切入っていないのに、油揚げの香ばしさのせいか、物足りなさはありません。むしろさっぱりして、いくらでも進みます。

しかし、皮を作る手間は思ったよりもかなり大変。私のように手際悪いタイプは、無茶せず市販の皮で作っても充分かなあ……。

にがくてあまい(1) (エデンコミックス)
にがくてあまい(1) (エデンコミックス)小林ユミヲ


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「にがくてあまい」(小林ユミヲ)の再現料理一覧はこちら

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愛がなくても喰ってゆけます。(よしながふみ)
アオイホノオ(島本和彦)
青みゆく雪(宇仁田ゆみ)
あさひごはん(小池田マヤ)
あさりちゃん(室山まゆみ)
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一緒に遭難したいひと(西村しのぶ)
海街diary(吉田秋生)
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おいしい関係(槇村さとる)
美味しんぼ(雁屋哲/花咲アキラ)
大奥(よしながふみ)
おかめ日和(入江喜和)
おせん(きくち正太)
夫すごろく(堀内三佳)
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カラスヤサトシのびっくりカレー おかわりっ!!(カラスヤサトシ)
きのう何食べた?(よしながふみ)
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銀のスプーン(小沢真理)
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玄米せんせいの弁当箱(魚戸おさむ/北原雅紀)
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西洋骨董洋菓子店(よしながふみ)
その男、甘党につき(えすとえむ)
それではさっそくBuonappetito!(ヤマザキマリ)
大東京ビンボー生活マニュアル(前川つかさ)
たそがれたかこ(入江喜和)
誰そ彼の家政婦さん(小池田マヤ)
誰も寝てはならぬ(サラ イネス)
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ちぃちゃんのおしながき・繁盛記(大井昌和)
チーズの時間(山口よしのぶ/花形玲)
ちはやふる(末次由紀)
チャンネルはそのまま!(佐々木倫子)
沈夫人の料理人シリーズ(深巳琳子)
天食(泉昌之)
天体戦士サンレッド(くぼたまこと)
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