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マンガ飯 Archive
「トルコで私も考えた」(高橋由佳利)のケシュキュル(アーモンドのプディング)

5年ぶりに新刊が出ると聞き、わくわくと待ち構えていた「トルコで私も考えた」。トルコ人男性とご結婚された高橋由佳利先生が描く、リアルなトルコのエピソードにあこがれを募らせたものです。
最新刊は、「トルコ料理屋編」。関西某所でトルコ料理店をオープンするまでの顛末も興味深いですが、おいしそうなレシピもいろいろ。シリーズ中のトルコ料理の描写に毎回よだれをたらしながら読んでいた読者には、たまらん内容です。
なかでも作ってみたい!とそそられたのが、お店の定番デザートにもなっているという、アーモンドのプディング「ケシュキュル」。日本人のお客さんにも好評で、ランチやコースのデザートとしてついてくる分だけでは物足りず、おかわりする人もいるくらいだとか。
※【コマ引用】「トルコで私も考えた トルコ料理屋編」(高橋由佳利/集英社)より
ちなみに先生の旦那様でお店のシェフをつとめるT氏の料理デビューは、なんと40歳から! そのきっかけは、日本に住んで「トルコのデザートがどうしても食べたい!!」という衝動からだったそう。なにがきっかけで才能が開花するか、人生わかりません。
でも日本にある外国料理のお店の何割かは、同じような背景で開店してたりするのかも(海外にある日本料理の店も然り)。故郷の味ってそれだけ思い入れの強いものなのでしょう。
作り方:(※詳しい分量については作中にレシピがあるため、ここでの掲載は控えますm_ _m)
小鍋にスライスアーモンドと水を入れ、アーモンドが柔らかくなるまで煮る。
煮たアーモンドと牛乳をミキサーで5分ほど撹拌する。

ミキサーの中身を鍋に移し替え、砂糖とバニラエッセンスを溶かしながら10分ほど煮る。

いったん火を止め、水で溶かしたコーンスターチを少しずつ注ぎ、再び火にかける。弱火~中火の間で、10分ほどヘラで鍋底から絶えず混ぜながら煮る。だんだんトロリとしてきます。

カスタードクリームみたいなもったりした固さになったら火をとめ、熱いうちに耐熱容器に流す。粗熱がとれたら冷蔵庫で2時間冷やす。
器に盛って、砕いたピスタチオを散らす(アーモンドやココナッツでもいいそう)。


食べた感想:
くずもちに似た固さで、アーモンド粒のざらっとした香ばしい食感も残っていて、最近主流のなめらかプリンとはまた違うおいしさ。食べたことがないのにどこか懐かしいような味わいで、これは確かに日本人にも食べやすいかも、と納得。
ただお店のサイトの写真を見ると、もっとゆるく柔らかそうな見た目なので、私の作り方が固すぎたのかも…。牛乳を多目にするor加熱時間を調整したらプルプルになるかな?
プディングのバリエーションはほかにもいろいろあるようで、カカオのプディング、T氏が一番好きなお米のプディングもおいしそう。いつかお店にも食べに行ってみたいな~。
≫「トルコで私も考えた」シリーズの再現料理一覧
![]() | トルコで私も考えた トルコ料理屋編 (トルコで私も考えた トルコ料理屋編) 高橋 由佳利 集英社 2013-04-18 by G-Tools |
※「トルコで~」シリーズは文庫化もされているようです





「大東京ビンボー生活マニュアル」(前川つかさ)のカレー
- 2013-04-08 (Mon)
- マンガ飯
- | Tag: 大東京ビンボー生活マニュアル 前川つかさ エスニック カレー

ひさびさにカレー作ろうかなー。という日に思い出したのが、「大東京ビンボー生活マニュアル」のとあるシーン。
実家から手作りのラッキョウ漬けをもらったコースケが、「カレーが食いたい」と思い立ち、同じアパートに住む学生さんと一緒に、スパイスから作る本格カレーに挑戦。
カレーって凝れば凝るほど材料費がかかるものですが、日頃清貧な食生活をおくっている彼らだけに、材料は最小限。狭いアパートの一室で、卓上コンロの上のフライパンでスパイスをもうもうと炒めるシーンは、理科の実験ようでワクワクしてしまう。
※【コマ引用】「大東京ビンボー生活マニュアル」(前川つかさ/講談社)下巻より
そもそもカレーって、ちょっと理系のかおりがする食べ物な気がする。
お店の雰囲気見ていても、ラーメンがTシャツとタオルで「スープは気合じゃ!!」的な体育会系ノリだとしたら(すごい偏見)、カレー屋のオーナーは研究者や仙人ぽい人が多いというか。
スパイスの無限の組み合わせがサイエンスとリンクするのか、インドの悠久の歴史がそうさせるのか……。
「味平」で例えるなら、鼻田香作と大吉の違い的な。

(左)カレー男子/(右)ラーメン男子
※【コマ引用】「包丁人味平」(ビッグ錠/集英社)
ラーメンも似合わなくはないけど、そういう意味でコースケはカレー寄りタイプかもなあ、と思ったり。
勝手な妄想はここまでにしておいて、さっそく調理。しかしいくら清貧といっても、作中で描かれた材料「だけ」で作るとなると、かなり先行き不安です。
登場するスパイスはクミン(シード)、コリアンダー(シード)、ターメリック、唐辛子、この4種のみ。
市販のカレールーに慣れた身には、ほんとにこれだけで「カレー」になるの?と半信半疑。
でも以前スーパーくいしん坊のカレーを再現したときもスパイスは4種類のみだったし、ここは原典の描写に忠実にいこう(カレー番長の水野さんもビッグ錠理論は間違ってない、とおっしゃってたし)。
分量はテキトーなので目安ですが(2人分)、・クミンシード 2つまみ
・コリアンダーシード 2つまみ
・唐辛子 4~5本(結構辛いので、お好みで調整)
・しょうが 2かけ(みじん切り)
熱したフライパンにバター10g程度をとかし、弱火でクミンシードを炒める(このスパイスを入れる順番も大事だそう)。
続けてコリアンダーシードを炒め、唐辛子とショウガも投入。弱火でしばらく炒める。カレーにトロミをつけるなら、ここで小麦粉とか入れるとよさそうだけど、作中に描写がないのではしょる。
カレーの具は玉ねぎ、にんじん、じゃがいものみ。大き目、ゴロゴロ感出るようにカット。お肉も入れたいところだけど、コースケの普段の懐事情を考えるときっと入ってないのでしょう……。

鍋にサラダ油を熱し、ニンニクのみじん切りと玉ねぎをよく炒める。水400~500ccを入れてしばらく煮込む。

フライパンで炒めたスパイスを野菜の煮えた鍋に投入し、塩で味付け。

ターメリック大さじ1を投入し、しばらく煮込んで完成。
クミンシードと塩少々を入れたスパイスご飯を炊く。トロミをつけないせいか、スープカレーっぽい感じになった。


うちも去年実家からもらったラッキョウがあったので、添えていただきます。
食べた感想:最低限のスパイスと材料で作っただけあって、ほんとうにシンプルな味。
味付けは塩だけだし、出汁は野菜だけだし、正直コクもうまみも物足りないけれど、ちゃんと「カレー」として成立していることにちょっと感動。余計なものをそぎ落とした、コースケのシンプルな生き方そのもののよう。
もうちょっと「美味しい方向」を目指すなら、具材に肉を追加したり、煮込むときに塩以外の調味料(醤油とかソースとか)を足せばいいかも。
でもこういうミニマムに構成された味も、「カレーの骨組み」をあらためて知る意味では面白いかもしれません。
※【コマ引用】「大東京ビンボー生活マニュアル」(前川つかさ/講談社)下巻より
≫そのほかの「大東京ビンボー生活マニュアル」の料理はこちら
![]() | 大東京ビンボー生活マニュアル 下 前川 つかさ 講談社 2005-11-22 by G-Tools |
「海街diary」(吉田秋生)のしらすトーストとジンジャーミルクティー

今年の「マンガ大賞」、ご縁あって選考員のひとりとして参加させていただき、例年以上にドキドキしながら結果を待ちました(しかしさすが、候補にあがったマンガ全部面白かった)。
受賞したのはご存じのどおり、吉田秋生先生の「海街diary」。
鎌倉で暮らす3人の姉妹と、そこに新しく「家族」として加わることになった腹違いの妹・すず。彼女たちを中心に、文字通り海辺の街の日常とそこに暮らす人々の関係を描きます。同じ鎌倉を舞台にした名作「ラヴァーズ・キス」のキャラクターがあちこちで登場するのも見どころ。
映画でも小説でも海が舞台になる作品では、どこか背景に喪失感を抱えている登場人物が多い気がしますが、物語の主人公といえるすずも、中学生にして両親を亡くした少女。鎌倉という環境で、彼女が新しい家族や友人に馴染んでいく過程が丁寧に描写されていて、読み進めるほどに愛しい。
なかでも好きなのが、すずちゃんと同じサッカーチームに所属する風太との淡い関係。
この風太がいいヤツなのです。すずに寄せるほのかな気持ちと、いかにも中学生男子っぽい不器用さと優しさ。ジブリのキャラでいったらハウルや聖司くんみたいな王子系より、断然「トトロ」のカンタ派!!……という人ならわかってくれるはず(いるのか)。
4巻の「おいしい ごはん」のエピソードには、たくさんのおいしそうなシーンが登場しますが、なかでも気になったのが「しらすトースト」。カフェ「山猫亭」の人気メニュー。トーストの上にバターとしらす、海苔がのっていて「このコラボがもーサイコー」らしい。※【コマ引用】「海街diary」(吉田秋生/小学館)4巻より
すずにとっては、亡くなった父親が家でよく作ってくれた思い出の味。父親は、もしかしてこの店でこのトーストを食べたのかもしれない。風太とこの店に再訪し、彼女がいろいろな思いをこめて「おいしい」とつぶやくシーンは、しみじみ感動的です。
しらすは年中スーパーで売ってるし、作り方も簡単なのですぐにでも試せるメニューですが、気になるのは山猫亭のマスターの、地元・湘南のしらすで作るトーストは「味ぜんぜんちゃう」というセリフ。その言葉を信じて、3月下旬の漁解禁まで待つことに……(湘南のしらすは1月~3月まで禁漁シーズンだそう)。
解禁のニュースを目にし、鎌倉の漁師さんのお店で買ってきた釜揚げしらすがこちら(生しらすも食べてみたかったけど、あいにく売り切れだった…)。日によって大きさが違うらしく、「今日のはちょっと大き目」とのこと。
味見してみると、プリプリで塩気ほんのり。これは確かにうまい。
作り方:しらすをのせてから焼くのか、焼いてからのせるのか、どっちなんだろう…とふと疑問に思ってしまった。どうせなので、両方試してみることに。
食パン(5枚切りあたりがよさそう)にバターを散らし、しらすをたっぷりのせてトースト。
もう1枚はそのままトーストし、焼けてからしらすを後のせ。
最後にきざみ海苔をのせて完成。
簡単だー。


おともにはジンジャーミルクティ。ミルクティにショウガ(すりおろし)とハチミツを入れ、シナモンスティックを添える。

食べた感想:
しらすの優しい食感と塩気に、バターと海苔の香り。ああ、海辺の街ならではだなあ…とあらためて思わせる組み合わせ。食べて「衝撃的!」というよりは、後から思い出してじんわり食べたくなるおいしさで、2日連続で食べてしまった(しらす、もっと買えばよかった…)。
ちなみにしらすの「前のせ」「後のせ」ですが、のせてから焼くとしらすの香りが強く出る味わいに。しらすの新鮮さを楽しむなら、後のせのほうがベター。結局お好みかも。
あと海産物にミルクティーって合うのかしら、とちょっと心配だった組み合わせですが、これも意外に違和感なし。しらすと相性のいいショウガのおかげでしょうか…。
余ったしらすはバターと醤油の味付けでパスタにもしてみたけど、これも絶品。パンもそうだけど「バターとしらす」が相性いいのかも。
おまけ:
あいにくの天候不順であまり散策できなかった鎌倉ですが、作中に登場する和菓子屋さん「力餅家」にどーしても行きたくて立ち寄ってみた。

マンガと同じたたずまい!
※【コマ引用】「海街diary」(吉田秋生/小学館)3巻より

香田家お気に入りの「力餅」は、親指大のかわいいサイズのあんこ餅10個入り。赤福にちょっと似てるかも。春はお餅がヨモギ入りになるそうです。こしあんが優しい甘さで、パクパクいける。風太お気に入りのお面の形のまんじゅう(人形焼みたいなもの?)はうっかり買い忘れて絶賛後悔中…。
![]() | 海街diary 4 帰れない ふたり(flowers コミックス) 吉田 秋生 小学館 2011-08-10 by G-Tools |
ちなみに舞台めぐりするなら、こんなガイドブックも出てるみたいです。今度はこれ片手に行ってみよー。
![]() | すずちゃんの鎌倉さんぽ―海街diary (フラワーコミックススペシャル) 海街オクトパス 吉田 秋生 小学館 2008-10 by G-Tools |
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・アオイホノオ(島本和彦)
・青みゆく雪(宇仁田ゆみ)
・あさりちゃん(室山まゆみ)
・アルコール(西村しのぶ)
・うめぼし(小池田マヤ)
・おいしい関係(槇村さとる)
・美味しんぼ(雁屋哲/花咲アキラ)
・大奥(よしながふみ)
・おかめ日和(入江喜和)
・おせん(きくち正太)
・夫すごろく(堀内三佳)
・乙嫁語り(森 薫)
・オハナホロホロ(鳥野しの)
・おはようおかえり(鳥飼茜)
・女の子の食卓(志村志保子)
・かむろば村へ(いがらしみきお)
・きのう何食べた?(よしながふみ)
・きりきり亭主人(きくち正太)
・銀のスプーン(小沢真理)
・クッキングパパ(うえやまとち)
・刑務所の中(花輪和一)
・げんしけん(木尾士目)
・玄米せんせいの弁当箱(魚戸おさむ/北原雅紀)
・極食キング(土山しげる)
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・孤独のグルメ(久住昌之/谷口ジロー)
・こどもの体温(よしながふみ)
・食キング(土山しげる)
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・三国志
・3月のライオン(羽海野チカ)
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・深夜食堂(安倍夜郎)
・...すぎなレボリューション(小池田マヤ)
・スパイスビーム(深谷陽)
・スーパーくいしん坊(ビッグ錠/牛次郎)
・スペースシェフシーザー(Boichi)
・すみれファンファーレ(松島直子)
・西洋骨董洋菓子店(よしながふみ)
・それではさっそくBuonappetito!(ヤマザキマリ)
・大東京ビンボー生活マニュアル(前川つかさ)
・誰も寝てはならぬ(サラ イネス)
・ちぃちゃんのおしながき・繁盛記(大井昌和)
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