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マンガ食堂 - 漫画の料理、レシピを再現

「海街diary」(吉田秋生)のドイツパンのコロッケサンド

「海街diary」(吉田秋生)のドイツパンのコロッケサンド

「まんが道」以来、漫画とコロッケパンの間には何か特別な関係があるのでしょうか。これまでにもいくつかの作品を紹介してきましたが、「海街diary」の最新刊(7巻)にも、おいしそうなコロッケサンドが登場していました。

「海街diary」(吉田秋生/小学館)7巻より「肉のナカムラ」でコロッケを買うついでに、姉たちから大量のおつかいを頼まれたすず。
長女の幸(さち)が頼んだのは、「ベルグフェルド」のドイツパン。
「お姉ちゃんのお気に入りのおっもいドイツパン」とすずが説明していますが、幸はナカムラのコロッケとこのパンを一緒に食べるのにハマっているようです。
※【コマ引用】「海街diary」(吉田秋生/小学館)7巻より

「海街diary」には架空のお店とは別に、実在の鎌倉の有名店もいくつか登場しますが、「ベルグフェルド」もそのひとつで、本店は鶴岡八幡宮の近く。すずが立ち寄ったのは、長谷店のようです。
7巻を読んで、四姉妹だけでなく、「海街(鎌倉)」もこの物語の主役なのだと思わされたのですが、地元のお店の愛情あふれる描かれ方にもそれが表れている気がします。

さてコロッケパンといえば惣菜パンの代表格ですが、普通は食パンやコッペパンで作るもの。かたやドイツパンといえば「堅い・重い・酸っぱい」が特徴で、日本人好みの「ふわふわもちもち」パンと対極の存在。日本でもハードコアなパン好きはこちらを好む印象ですが、幸姉もそうなのでしょうか。
なんにしろ、コロッケとドイツパンの組み合わせ、どんな味になるのか気になって再現してみました。


こちらがベルグフェルドさんで購入したパン。紙袋のデザインがかわいい(ちなみにメールでの通販もできるようです)。
鎌倉・ベルグフェルドのドイツパン

ドイツパンにはいくつか種類がありましたが、今回買ったのは、「ライ プレーン」と「プンパニッケル」。
どちらもライ麦を使ったドイツパンですが、「ライ プレーン」はライ麦が40パーセント、プンパニッケルは70%で、見た目も重さもびっくりするほど違います。

プンパニッケル(右)はほんとに「ずっしり」という言葉がぴったりで、すずが風太に荷物運びのヘルプをお願いしたのも納得。幸姉が頼んだのもこっちだったのかな。
鎌倉・ベルグフェルドのドイツパン

コロッケは豚肉と牛肉の二種類を買ってみた。
コロッケ

和風ソース「肉のナカムラ」の自家製ソースは「ちょっと和風」という、幸姉の貴重な証言があるので、市販のソースにかつおだし+醤油をブレンドしてみる。

ちなみに関西のオリバーソースからは、ずばり「しょース」なる製品も出ているようで気になる。


コロッケをオーブントースターでこんがりと温めたら、ソースを塗って、そのまま薄く切ったドイツパンにはさんでいただきます。
手持ち
食べた感想:
まずはライプレーンから。みっしりと噛みごたえがあるパンがおいしい。でもコロッケとダイレクトに相性がいいかといわれると、間に何か野菜があったほうがいいような気もする。

「海街diary」(吉田秋生)のドイツパンのコロッケサンド
こちらはプンパニッケル。
酸味のきいた重い黒パンに、こんがりサクサクの甘いコロッケの組み合わせが、意外なおいしさ。幸姉がハマったのも納得で、個人的にもこっちのほうが好み!

それぞれ、カットした断面図。
断面 断面

チカちゃんのおつかいオーダーが「コロッケパンにコロッケ4つ」で、佳乃が「どうかしてる」とつっこんでいましたが、コロッケパンを食べても、単品のコロッケは別腹なのだ……と、実際に食べた私が擁護させていただきます。コロッケさいこう。

今回、お遊びで動画も作ってみました(ぶれぶれですみません…)。



そのほかの「コロッケパン」漫画飯はこちら
「まんが道」(藤子不二雄A)のフランスパンのメンチカツ&コロッケはさみ
「きのう何食べた?」(よしながふみ)のコロッケパン
「真夜中ごはん」(イシヤマアズサ)のクリームコロッケサンド

ドイツパンを取り上げた漫画飯はこちら
「女の子の食卓」(志村志保子)のライ麦パンのサンドイッチ

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「日日べんとう」(佐野未央子)のクリスマスのもちもちケーキ

「日日べんとう」(佐野未央子)のもちもちケーキ

今年のクリスマス用に作ろう、と決めていた「日日べんとう」のもちもちケーキ。

女性誌「オフィスユー」で連載中の作品で、禅寺で育てられたワケありのアラサー女子・黄理子を主人公に、丁寧な暮らしと、年上上司とのロマンチックなラブストーリーが描かれます。料理と恋と仕事が三権分立的なバランスで成り立っている点は、槇村さとる「おいしい関係」の系譜を受け継ぐ正統派女性向けグルメ漫画、といえるかも。

紹介されるレシピは、キーアイテムである「わっぱのお弁当」に代表される、栄養バランスのとれた家庭料理。野菜中心ですが菜食でもマクロビでもないので、普段の献立に取り入れやすいのもうれしい。華やかではないけれど、ピンと筋の通った黄理ちゃんの暮らしぶりは、読む側も背筋が伸びます。
「日日べんとう」(佐野未央子/集英社)2巻より「もちもちケーキ」は、そんな黄理ちゃんの子供時代の思い出と密接に結びついた料理。
※【コマ引用】「日日べんとう」(佐野未央子/集英社)2巻より

大女優である母親に捨てられ、幼少時に貧しい禅寺で育った彼女にとって、クリスマスイブにお寺でふるまわれるこのケーキは、年に一度のお楽しみ。優しい和尚さんが、子供たちのために古米を粉にしてホットケーキ風に焼いたもので、「山で採れた木の実や野苺の煮たヤツをつけて食べる」そう。

素朴だけど、何だかおいしそうとずっと気になっていたのです。


材料材料:(※分量は作中の記載をご覧ください)
ケーキに使うのは米粉、卵、バター、牛乳、砂糖、ベーキングパウダー。
木の実はクルミ、野苺はフユイチゴあたりが手に入るとよかったのですが、今回は手に入りやすい冷凍ラズベリーで。


木苺のジャム 木苺のジャム2
冷凍ラズベリーは砂糖と一緒に鍋に入れて火にかけ、焦がさないように弱火で煮詰める。レモン汁を加え、とろっとしたら完成。
くるみをつぶすクルミは粗くすりつぶしておく。

生地 生地2
ボウルに卵と砂糖、牛乳、とかしバターをよく混ぜる。米粉とベーキングパウダーを入れ、さらに混ぜ合わせる。
フライパン熱したフライパンにサラダ油をなじませ、一度ぬれぶきんの上に置いてから生地をお玉一杯分ほどそそぐ。薄めのパンケーキを焼いていく要領です。

焼く 焼く2
フライパンをコンロに戻して弱火で焼き、生地にふつふつと穴が開いたら裏面もキツネ色になるまで焼きます。全部で5~6枚になるよう、同じように焼いていきます。
パンケーキにジャムを塗る
焼きあがったら、一枚一枚のケーキの間にラズベリーのジャムをぬり、くだいたクルミを散らして重ねていきます。
重ねたもちもちケーキ
切り分けていただきます。
「日日べんとう」(佐野未央子)のもちもちケーキ
切り口がミルフィーユっぽくてきれい。
「日日べんとう」(佐野未央子)のもちもちケーキ
食べた感想:
ケーキの表面はさくさく、中はもっちりした食感でおいしい。もっと素朴な味になるかと思いきや、バターを使っているので(お好みで省いてもいいらしい)、パンケーキと遜色ない洋菓子感。クルミの食感と作り立てのラズベリージャムが、リッチな気持ちにさせてくれる。

限られた材料しかない貧しい禅寺で、精進料理のように工夫を凝らして作られた、子供のためのクリスマスケーキ。黄理ちゃんの料理の原点が見えるようなおやつでした。

※「もっと娑婆っぽく食べたいぜ」という方は、生クリームとかアイスクリームを添えても幸せになれるかも。
日日べんとう 2 (オフィスユーコミックス)
日日べんとう 2 (オフィスユーコミックス)

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「あさひごはん」(小池田マヤ)の筍のオリーブオイル焼き丼

「あさひごはん」(小池田マヤ)の筍のオリーブオイル焼き丼

ある程度料理をするようになると、「この時期しか手に入らないもの」がなんと贅沢なことか、とわかるようになりますが、タケノコもそのひとつだなー。とこのレシピを試して実感しました。

小池田マヤ先生の朝食漫画「あさひごはん」に登場する、筍のオリーブオイル焼き丼です。

「あさひごはん」(小池田マヤ/リイド社)1巻より主人公あさひの姉・ゆうひが、イギリスに赴任中の夫・理可のために作ったメニュー。
理可が結婚のあいさつに訪れた際、ゆうひの家でご馳走になり、感激したものだそう。「筍の食べ方の中ではこれが一番」というセリフのとおり、シンプルな調理法ですが、生タケノコでないとダメ、という素材勝負の一品。ちょうどスーパーにまるごとのタケノコが並ぶ季節なので試してみました。

しかしゆうひもそうだけど、小池田作品のケバくて性格キツい美人キャラは、なんでこう魅力的なのか。このエピソードもかわいさ炸裂です。
※【コマ引用】「あさひごはん」(小池田マヤ/リイド社)1巻より


たけのこ作り方:
生タケノコを用意します。
ちょっとカゴに盛るだけで、絵になる野菜ですな。

たけのこ下ごしらえ先端を切り落とし、火が通りやすいように&皮をむきやすいように中央に切れ目を入れます。
(このへんはネットで調べた下処理方法)

ぬか ゆで
鍋にタケノコと米ぬか、鷹の爪を入れ、かくれるくらいの水を入れて火にかけ、落としぶたをしながら1時間ほどゆでます(ふきこぼれないように注意)。

たったこれだけ… 薄切り
皮をむき、食べられる部分を取りだしたら縦半分に切り、薄くスライスします。
姫皮の部分も食べられるとはいえ、1時間ゆでてメインの部分はたったこれだけ…と思うとちょっと切ない。

オリーブオイルとしょうゆ オーブンで焼く
スライスしたタケノコをしょうゆ→オリーブオイルの順番に漬け、オーブンor魚焼きグリルで焼く。

木の芽パーン器にご飯とグリルしたタケノコを盛り、最後に手のひらで叩いて香りを出した木の芽をのせて完成。


「あさひごはん」(小池田マヤ)の筍のオリーブオイル焼き丼

「あさひごはん」(小池田マヤ)の筍のオリーブオイル焼き丼
やわらかくゆでても残る、シャキシャキした食感と、びっくりするほどの香り。
凝った味付けをしなくても、しょうゆとオリーブオイルだけでご飯のおかずとして充分。普段使う水煮タケノコとはまったく別物だと実感。
タケノコは鮮度が第一というけれど、この強烈な香りと下ゆでしてもわずかに残るえぐみは、土から掘り出した命の余韻なのかもしんない。などと思いました。

そういえば実家では初夏にかけて生タケノコのもらい物がやけに多くて、台所では「ザ・タケノコ祭り」といった感じで毎日のように母が大鍋でアク抜きをしていたな。
当時はあのにおいが苦手であまり積極的に食べなかったのだけど、もったいないことをした……。今度シーズン中に帰省したときは、もっとありがたく食べようと思います。

4845841835あさひごはん (SPコミックス)
小池田マヤ
リイド社 2014-12-25

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アオイホノオ(島本和彦)
青みゆく雪(宇仁田ゆみ)
あさひごはん(小池田マヤ)
あさりちゃん(室山まゆみ)
あたりまえのぜひたく。(きくち正太)
アルコール(西村しのぶ)
一緒に遭難したいひと(西村しのぶ)
海街diary(吉田秋生)
うめぼし(小池田マヤ)
おいしい関係(槇村さとる)
美味しんぼ(雁屋哲/花咲アキラ)
大奥(よしながふみ)
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おせん(きくち正太)
夫すごろく(堀内三佳)
乙嫁語り(森 薫)
オハナホロホロ(鳥野しの)
おはようおかえり(鳥飼茜)
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かむろば村へ(いがらしみきお)
鴨の水かき(空木哲生)
カラスヤサトシのびっくりカレー おかわりっ!!(カラスヤサトシ)
きのう何食べた?(よしながふみ)
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銀のスプーン(小沢真理)
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