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マンガ食堂 - 漫画の料理、レシピを再現

「ハクメイとミコチ」(樫木祐人)の無発酵パンとバジル入り木苺ジャムのセット

「ハクメイとミコチ」(樫木祐人)の無発酵パンと木苺ジャムのセット

「ハクメイとミコチ」(樫木祐人/エンターブレイン)4巻より「ハクメイとミコチ」4巻でまたもおいしそうな料理が出てきたので、作ってみました。

年に一度の「屋台祭」の店舗にアキが出て、前日に急きょ出店することが決まったミコチ。無理だ無理だと言いつつ、すぐさまメニューを考案してしまうのは、料理好きのなせるわざ。

提供するのは「ジャムとパンのセット」。シンプルなメニューですが、ミコチならではのこだわりと創意工夫が詰まっています。パンは窯がなくても&短時間でできる無発酵パン。ジャムは木苺に、なんとバジルの葉をどっさり入れたもの。

ミニチュアの世界を覗いているかのような調理シーンもかわいいのですが、出来立ては絶品というこの料理、一体どんなものなのか気になります。
※【コマ引用】「ハクメイとミコチ」(樫木祐人/エンターブレイン)4巻より


木苺と砂糖 ジャムにバジル
木苺とバジルのジャムの作り方:※分量は参考
ラズベリー(今回は安く手に入る冷凍もの)150gと砂糖80gを交互にかさね、レモン汁を加える。全体をなじませ、水分が出てくるまでしばらく待つ。
焦がさないように弱火で煮つめ、ラム酒を少々加える。
細かく刻んだバジルをたっぷり入れ、軽く火を通したら完成。

強力粉とそば粉無発酵パンの作り方:※分量は参考
ブレンドする2種類の粉は、ミコチのセリフを参考にすると「①苦みが強くて芳醇な粉」と「②甘みが強いふくよかな粉」。
それ以上のヒントはありません。試される粉もののスキル……。

いろいろ考えた結果、①は「そば粉」にしてみました(無発酵パンは全粒粉が使われることが多いようなので、それでもいいかも)。
②は、甘みが特徴らしい製パン用の強力粉で。

生地の材料 パン生地まとめ
インドのチャパティーっぽいものをイメージして作ります。
ボウルにそば粉50g、強力粉100g、オリーブオイル少々、塩少々を入れ、水80~90ccを少しずつ足しながら混ぜ、まとまったら10分ほどこねます。

生地をのばすピンポン玉くらいの生地をめん棒で薄くのばします。ちょっと引っ張ってナン風の形にしてもOK。

パンを焼くフライパンを熱し、生地を焼きます。あちこちふくらんで、焼き色がついたら裏も軽く焼いて完成。

朴葉作中で、葉っぱにのせて食べているのがかわいかったので、料理用の敷葉を取り寄せてみた。
といっても朴葉なので、なんだか和風なかほりに……。


森の中のメルヘンなテーブルセッティングのつもりですが、使っているのは梅の土用干し用のザルなので、ますます謎の和風感(言わなくてよい)。
「ハクメイとミコチ」(樫木祐人)の無発酵パンと木苺ジャムのセット

ジャムはたっぷり塗る。
木苺とバジルのジャム

「ハクメイとミコチ」(樫木祐人)の無発酵パンと木苺ジャムのセット
食べた感想:
数年前からジャム界では、果物やスパイスを組み合わせたコンフィチュールが流行っているけど、木苺ジャムにバジルを入れると、はたしてどんな味になるのか。

びっくりです。ラズベリーの単調な味に奥行きが出て、まるでダージリンのような風味になりました。家人は「入れないほうが好き」とのたまったので、好みはありそうですが、私はこれ、大好き。

無発酵パンは、写真のものは薄めに仕上げたのでパリパリですが、ちょっと厚めにしてもふかふかでおいしいです。

食材の組み合わせで「え、なにそれ」と興味そそられる料理が多くて、ハクミコ料理(勝手に命名)、やっぱりたのしいな。

また自己満足で動画作ってみました。
今回は手順も入れたので、ご参考になればうれしいです(※音が出るのでご注意ください)。



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「海街diary」(吉田秋生)のドイツパンのコロッケサンド

「海街diary」(吉田秋生)のドイツパンのコロッケサンド

「まんが道」以来、漫画とコロッケパンの間には何か特別な関係があるのでしょうか。これまでにもいくつかの作品を紹介してきましたが、「海街diary」の最新刊(7巻)にも、おいしそうなコロッケサンドが登場していました。

「海街diary」(吉田秋生/小学館)7巻より「肉のナカムラ」でコロッケを買うついでに、姉たちから大量のおつかいを頼まれたすず。
長女の幸(さち)が頼んだのは、「ベルグフェルド」のドイツパン。
「お姉ちゃんのお気に入りのおっもいドイツパン」とすずが説明していますが、幸はナカムラのコロッケとこのパンを一緒に食べるのにハマっているようです。
※【コマ引用】「海街diary」(吉田秋生/小学館)7巻より

「海街diary」には架空のお店とは別に、実在の鎌倉の有名店もいくつか登場しますが、「ベルグフェルド」もそのひとつで、本店は鶴岡八幡宮の近く。すずが立ち寄ったのは、長谷店のようです。
7巻を読んで、四姉妹だけでなく、「海街(鎌倉)」もこの物語の主役なのだと思わされたのですが、地元のお店の愛情あふれる描かれ方にもそれが表れている気がします。

さてコロッケパンといえば惣菜パンの代表格ですが、普通は食パンやコッペパンで作るもの。かたやドイツパンといえば「堅い・重い・酸っぱい」が特徴で、日本人好みの「ふわふわもちもち」パンと対極の存在。日本でもハードコアなパン好きはこちらを好む印象ですが、幸姉もそうなのでしょうか。
なんにしろ、コロッケとドイツパンの組み合わせ、どんな味になるのか気になって再現してみました。


こちらがベルグフェルドさんで購入したパン。紙袋のデザインがかわいい(ちなみにメールでの通販もできるようです)。
鎌倉・ベルグフェルドのドイツパン

ドイツパンにはいくつか種類がありましたが、今回買ったのは、「ライ プレーン」と「プンパニッケル」。
どちらもライ麦を使ったドイツパンですが、「ライ プレーン」はライ麦が40パーセント、プンパニッケルは70%で、見た目も重さもびっくりするほど違います。

プンパニッケル(右)はほんとに「ずっしり」という言葉がぴったりで、すずが風太に荷物運びのヘルプをお願いしたのも納得。幸姉が頼んだのもこっちだったのかな。
鎌倉・ベルグフェルドのドイツパン

コロッケは豚肉と牛肉の二種類を買ってみた。
コロッケ

和風ソース「肉のナカムラ」の自家製ソースは「ちょっと和風」という、幸姉の貴重な証言があるので、市販のソースにかつおだし+醤油をブレンドしてみる。

ちなみに関西のオリバーソースからは、ずばり「しょース」なる製品も出ているようで気になる。


コロッケをオーブントースターでこんがりと温めたら、ソースを塗って、そのまま薄く切ったドイツパンにはさんでいただきます。
手持ち
食べた感想:
まずはライプレーンから。みっしりと噛みごたえがあるパンがおいしい。でもコロッケとダイレクトに相性がいいかといわれると、間に何か野菜があったほうがいいような気もする。

「海街diary」(吉田秋生)のドイツパンのコロッケサンド
こちらはプンパニッケル。
酸味のきいた重い黒パンに、こんがりサクサクの甘いコロッケの組み合わせが、意外なおいしさ。幸姉がハマったのも納得で、個人的にもこっちのほうが好み!

それぞれ、カットした断面図。
断面 断面

チカちゃんのおつかいオーダーが「コロッケパンにコロッケ4つ」で、佳乃が「どうかしてる」とつっこんでいましたが、コロッケパンを食べても、単品のコロッケは別腹なのだ……と、実際に食べた私が擁護させていただきます。コロッケさいこう。

今回、お遊びで動画も作ってみました(ぶれぶれですみません…)。



そのほかの「コロッケパン」漫画飯はこちら
「まんが道」(藤子不二雄A)のフランスパンのメンチカツ&コロッケはさみ
「きのう何食べた?」(よしながふみ)のコロッケパン
「真夜中ごはん」(イシヤマアズサ)のクリームコロッケサンド

ドイツパンを取り上げた漫画飯はこちら
「女の子の食卓」(志村志保子)のライ麦パンのサンドイッチ

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「ダンジョン飯」(九井諒子)の盗れたて野菜と鶏のキャベツ煮、略奪パンとご一緒に

「ダンジョン飯」盗れたて野菜と鶏のキャベツ煮、略奪パンとご一緒に

やっと九井作品のご飯を再現できて、自己満足に浸っています。
短編集「ひきだしにテラリウム」で描かれる、架空のご飯ワールドのセンスに脱帽したので、九井先生が新作で「食」をテーマに描く、と知ったときは「編集者はわかってらっしゃる!」とうなずいたものでした(えらそうに)。

しかし発売された「ダンジョン飯」1巻に登場する料理は、舞台がRPG風ファンタジーだけに、出てくるのはガチの非実在食材。
スライムとかミミックとか、カルディにも新大久保(※やたらとマニアックな食材が揃う素敵なまち)にも当然置いてないので、「あの食材を代用したら雰囲気だけでも近づけるかな~」と妄想をたくましくするしかありません。

「ダンジョン飯」(九井諒子/KADOKAWA)2巻よりそんなみんなの悩みに応えてか(?)、先日発売された2巻では、人間界でも手に入りやすい材料で再現可能なレシピが登場しました。
第9話に登場する、手作りパン&クレープにはさんで食べる鶏のキャベツ煮の献立です。
※【コマ引用】「ダンジョン飯」(九井諒子/KADOKAWA)2巻より

盗れたて野菜と鶏のキャベツ煮 略奪パンとご一緒に」とこじゃれた名前のつけられたこのメニュー、1~2巻に登場する料理のなかでは最もノーマルで作中世界に近い再現ができそう。

念願のダンジョン料理、わくわくしながら挑んでみました。

ヨーグルト酵母パン(作り方):
まずはパン作りから。
作中でパンを発酵させる種となったのは、オークが略奪先から持ち帰った「腐った乳」。
ということで、イメージ的に近そうなヨーグルト酵母を起こしてみます(天然酵母初心者でも扱いやすいらしい)。
※作り方はこちらのレシピを参考にさせていただきました


粉まぜボウルに強力粉(300g)、塩(小さじ1)、砂糖(大さじ2)、水(180cc)、ヨーグルト酵母(大さじ2)を入れて混ぜます(※分量は自宅のホームベーカリーの天然酵母パンのレシピを参考にしていますが、酵母はもうちょっと多くてもよかったかも)

オリーブオイル こねる
生地がまとまったらオリーブオイル(大さじ1)を加えてこねる。生地がきれいに伸びるようになるまで、打ち粉をした台にたたきつけながらしっかりこね続けます。

一次発酵 一次発酵2
ボウルに入れてラップをし、生地が2~3倍になるまで暖かい場所で一次発酵。
今回は半日ほど置いたのですが(知らなかったけど、イーストと違って天然酵母って時間かかるんですね)、ちょっと過発酵になっちゃった……。

丸める軽く生地のガスを抜き、等分(今回は12等分)して丸めます。作中の描写にはなかったけど、念のため1時間ほどベンチタイムも設けました。

二次発酵 二次発酵2
鍋に生地を並べ、二次発酵させます(1時間ほどですが、パンが固めに仕上がってしまったので、もっと長くてもよかったかも)。
鍋はストウブを使っています。コンロとオーブンで半々ずつ焼くので、オーブンが使えてフタのある鍋なら何でもいいかも。

鍋焼き鍋にフタをし、ごく弱火で30分ほど焼きます。
フタで少しつぶれちゃったけど、パン生地が下からぐーっと伸びあがってきます。

オーブンフタをとり、180度に予熱したオーブンで30分焼く(パンにきれいな照りを出すなら、オーブンに入れる前に卵液をパン表面に塗っておく)。


焼きあがり。天然酵母パン、のんびりしてていいけど時間かかるんですね…。
「ダンジョン飯」のパン
裏 焼けた
底もしっかり焼けました。
高さのある鍋で焼いたので、作中とちょっと違うシルエットになっちゃいましたが…。底の浅い鍋なら、もっと近い形になったかも。

キャベツ煮材料ピリ辛鶏と丸ごとキャベツ煮:
続けてメインディッシュ。
おもな材料はキャベツ、にんじん、玉ねぎ、鶏肉、唐辛子。
これをどう調理するかはほとんど説明がないので、コマの絵から妄想するしかありません。

鶏手羽の下ごしらえ鶏肉は絵にあわせて手羽にしました(でも色んな部位をミックスしてもよさそう)。
ボウルに入れて塩、みじん切りした唐辛子を揉みこみます。

キャベツキャベツはどうしようかな…。
「丸ごと」とあるけれど、刻んでいるようにも見えるので、とりあえず適当な千切りにしてみる。

にんじん、玉ねぎにんじんは輪切り、玉ねぎはざく切り。

鍋に並べる キャベツどっさり
鍋に玉ねぎ→にんじん→鶏手羽、の順に重ねて並べ、水を入れてフタをして煮込む。

キャベツ煮完成キャベツがしんなりと煮えたら、塩コショウで味を調える。
マルシルが「辛っ」という反応をしていたことを思い出して、唐辛子の輪切りと一味も追加してみる。

クレープ生地 クレープを焼く
クレープ:
最後に、メインディッシュをくるんで食べるクレープを準備。
小麦粉、塩、水、オリーブオイルをボウルでよく混ぜ、一度漉す。フライパンで両面がパリッとするまでよく焼く。
※「クレープ」という言葉に引きずられて上記の配分にしちゃったけど、水分減らしてチャパティ風にしてもよかったかも…

念願のダンジョン飯、できあがりました。
「ダンジョン飯」盗れたて野菜と鶏のキャベツ煮、略奪パンとご一緒に

手作りパンは小分けにちぎって食べるのが何だか楽しい。発酵で失敗したせいか、みょーに噛みごたえのある仕上がりになっちゃいましたが…。

「ダンジョン飯」クレープにはさむ
鶏のキャベツ煮は唐辛子をたくさんぶちこんだので、ピリ辛というより激辛ですが、ポトフっぽくて食べやすい。
あっさりしてるし汁気もあるので、クレープにはあまり合わないけれど、そこは主人公たちにとって異文化であるオークの食生活なので、違和感を感じるレベルでいいのかもしれない…と勝手に納得。

ひとつ前のエピソードでは、ドワーフ族のセンシがほぼ同じ材料で作るキャベツ煮が登場します。
オークとドワーフ、種族によってまったく違う食文化が存在する。
王道のRPGでは描かれない些細な描写だけれど、なにより彼らを身近に感じさせてくれるじゃありませんか。

ダンジョン飯 2巻 (ビームコミックス)
九井 諒子
4047306762

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